Together in Motion
皆さんは「コミュニティー」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
職場や学校、趣味の集まり。私たちの周りには様々なコミュニティーがありますよね。そしてそれは、エクササイズでも同じ。
正直なところ私は昔から “グループ” が得意ではありません。ランニングクラブなどにも興味はあるけれど、「参加する」という感覚そのものに、どこかプレッシャーを感じてしまうタイプ。だから普段は、マイペースに身体を動かす方が心地よく感じます。
けれどその一方で、ヨガやクラスエクササイズでは、“グループ” に身を置くことで自分1人では得られない刺激や学びを受けていることも事実。
経験を重ねるうちに、日々の運動では「ソロ」と「グループ」、どちらかが良いのではなく、“自分に合ったバランスを見つけること” が大切と思うようになりました。
そんなことを考えていた最近、LAで開催されていた「CicLAvia」に行く機会があり、そこで私は、今までの “グループ” という概念を覆すような、新しいコミュニティーの形を目の当たりにし、またひとつ気付きを得ることに。
今回は、そんな「コミュニティー」についてのお話です。
Chapter
01
CycLAvia
CicLAviaは、年に数回ロサンゼルス市内の道路をほぼ丸1日車両通行止めにし、自転車やスケート、徒歩など、“モーターを使わない移動手段” であれば誰でも自由に車道を行き来して街を楽しめるイベントです。
スタートもゴールもなく、競争もない。ただ、各々が思い思いのスタイルで身体を動かしているだけ。
それぞれ手段は違うのに、不思議と全体に一体感があって、「外で身体を動かすことを楽しもう!」という共通したエネルギーが、街全体に流れているような感覚。
私はそんな空気を感じながら、馴染みのあるサンタモニカ通りを歩いていたのだけど、「こんな素敵なカフェがあったんだ」など、初めて気が付くことが沢山あったことにも驚きました。
ロサンゼルスは、とにかく広い街。公共交通機関も少なく、近くへ買い物に行くにも車が必要な、完全な車社会です。
そんなLAで、これだけ多くの人が “足を使う移動” を楽しみ、賛同している姿を見て、とてもポジティブな気持ちに。「コミュニティーって、こういうことなのかもしれない」と感じました。
02
コミュニティーとは?
1つに「コミュニティー」と言っても、色々な解釈ができる言葉。今回CicLAviaで私が思ったのは、コミュニティーって “Like-minded people” とも言えるな、ということ。
“Like-minded people” とは日本語で、“同じ価値観や感覚を持った人たち”。
これまで私は、コミュニティーを「参加しなければならないもの」と固く捉えていました。けれど、例えばいつものビーチ、いつものランニングコース、いつものヨガスタジオ。通い続けることで、自然と顔見知りができたり、挨拶を交わしたり、気が付けば “居場所” のような感覚が生まれている。
そんな日々のルーティーンの延長にあるさり気無い存在も、コミュニティーなのではないかと今は思うのです。
また、LAでは毎週のようにビーチクリーンやチャリティーウォーク・ランも開催されていて、全く知らない人たちが、同じ思いや目的を持って集まり、一緒に身体を動かしながらポジティブなエネルギーを共有しています。このような集まりも、とても素敵なコミュニティーの形だと感じます。
今はオンラインで何でもできる時代。情報収集も、人と繋がった感覚を得ることも出来てしまう。けれど実際に外へ出て、人が集まることで生み出される “エネルギー” には、オンラインでは得られない “力” があるように思うのです。
03
カタチのないコミュニティー
そんな目線で捉えてみると、LAには街の至る所にコミュニティーが存在しています。
スケートパークでも海でも、誰かが「集合!」をかけたわけではないのに、コミュニティーが生まれている。そこには顔見知りもいれば、知らない人も。けれど不思議と、その場に流れる空気には共通するものがある。「参加します」とコミットしていなくても、「楽しい!」を追求する延長に、自然とコミュニティーができているのです。
そしてLAローカルの間では最近、“アクティブな遊び” も増えています。
例えば、Griffith展望台までハイクをして、プラネタリウムを見て、そのあとお茶をしに行く。以前だったら、「ショッピングモールに行こう」「ブランチしよう」だったものが、「一緒に身体を動かして、その流れでお茶しよう」というスタイルがポピュラーになってきているんです。
こうしたヘルシーな習慣を楽しむ空気感も、LAらしいコミュニティーの形だと思うのです。
今回、CicLAviaを歩き、LAの様々なコミュニティーを改めて見つめてみて、「コミュニティー」とは必ずしも「所属するもの」ではなく、好きなことを続ける延長で、自然と繋がり、ポジティブな空気を生むのだと感じました。そしてその中にいると、カラダを動かすことが、なんだかいつもより楽しくなるのだと。
今でも私は、“グループ” は得意な方ではないけれど、「楽しい」「やってみたい」「もっと知りたい」、そんな気持ちの先に、肩肘を張らなくていい人との出会いや、新しいコミュニティーが待っているのだと感じます。
だから無理に背伸びをせず、でも外へ出て、身体を動かしてみる!
この夏、皆さんはどんなコミュニティーと出会うでしょうか。
きっと気が付けば、We are all together in Motion。
Photos by: SSNRS
Reporter : ROSE
LA在住のNeutralist(ニュートラリスト)。運動、食、遊び、ファッション、日々の生活を通して自身が「心地よい状態」でいられる事を目指しています。
ヨガインストラクター World Yoga Alliance YTT200認定。Yinヨガ認定インストラクター。