
Japanese Food Wonder
世界が注目! 日本のスーパーフード
9月は夏の疲れが出やすい時期、皆さんは何か疲労対策をしていますか?
この「秋バテ」予防には、普段からバランスの良い食事を摂っていることが大事。食欲不振になりがちな暑い時期は、栄養価の高い “スーパーフード” を上手に採り入れて、効率よく栄養補給したいものです。だけど “スーパーフード” って、キヌアやアサイーなど、エキゾチックな食材ばかりで手が出し難い感じがしますよね。ところが今、日本でごく身近な食材がLAをはじめ全米で “スーパーフード” として大流行しているんです!
今回はそんな、身近過ぎて気付かなかった「日本のスーパーフード」のお話です。
Chapter
01
おにぎり
日本人なら必ず食べた事のある「おにぎり」。私たちにとって身近過ぎる食べ物が、低カロリーで栄養満点、見栄えも良い “スーパーフード” として、今アメリカで人気を集めています。



ここで「おにぎりがスーパーフードなの?」と思った方も多いはず。日本では糖質ダイエットが流行ったり、“炭水化物=糖質”というイメージが強く、お米を食べるのを控えている人も少なくないでしょう。
そこで注目したいのが「レジスタントスターチ」。消化されにくいデンプンのことで、冷めたご飯に含まれる成分です。一般のデンプンはブドウ糖に分解されエネルギーとなりますが、このレジスタントスターチは小腸で吸収されず大腸まで届き、血糖値の上昇を抑えながら腸内環境を整える、食物繊維のような働きをしてくれる優等生。おにぎりを朝にぎって、お昼に食べればレジスタントスターチはたっぷり! 食べた直後だけでなく、多めに食べがちな夕食の血糖値まで上がり難くしてくれることが分かっています。

昔は「Rice Ball」と呼ばれていたのが、今ではそのまま「ONIGIRI」として知られるおにぎり。油も添加物も使わず、お米と海苔、好みの具材で好きなようにカスタマイズ可能。誰にでも作れる手作り感と、ヘルシーさ、どこでも簡単に食べられる手軽さで、おにぎりは今や、海外の人を魅了するスーパーフードとなっています。


02
抹茶
日本のスーパーフードを語る上で、やはり外せないのは「抹茶」。何年も前から始まった抹茶ブームですが、その勢いは落ちることなく加速しています。最近の “関税問題” でも、LAのローカルニュースでは「抹茶はどうなるの!?買えなくなるの?」と、話題のフォーカスが抹茶になるほど人気。

茶葉を丸ごと摂取できる抹茶は、普通のお茶よりも栄養価が高く、生活習慣病の予防や腸内環境の改善、美肌・老化防止などが期待できると知られていて、アメリカのスーパーマーケットでは「飲むサプリメント」としてスーパーフード棚に並んでいます。「禅」なイメージがあるから、ウェルネス意識が高い人たちの間では「抹茶を摂取している」ことが、一種のステータスシンボルにまでなっているそう。コーヒーを止めて抹茶ラテにしたり、スムージーやデザートに加えたり、皆さん各々好きなように取り入れています。





日本では身近な食べ物が、海外でこれほどまでに人気な理由には、栄養価、味、見た目に優れている点だけではなく、“素材そのままをいただく” 感覚があるからだと思う私。今は世界どこでも加工食品が溢れている時代。そんな中で、これら伝統的な日本食は “自然を尊重する食文化”。素材の味を活かした調理法で、カラダにも地球にも優しく、いただくと「良いことをしている」という安心感を与えてくれるのかもしれません。

03
日本食を見直す
海外で話題になっている日本のスーパーフードを見直すことは、私たち日本人が、改めて身近な食材の文化的背景を知ることに繋がり、日本の伝統を世界へ、未来へと繋げていける素晴らしい意識改革となります。
2013年、和食はユネスコ無形文化遺産に登録されました。優れた長寿食である日本食には、私たちが “スーパーフード” と呼んでいないだけで、納豆・味噌・梅干し・ぬか漬けなど、数え切れないほど沢山のスーパーフードが存在します。「食材は、自然のままが美味しく、カラダにも良い」と、私たちの祖先は知っていたのでしょうね。ウェルネスのトレンドは色々変わっていくけど、Neutralなライフスタイルは新しいものも、古いものも、自分のカラダに合うものを素直に取り入れる暮らし方。
皆さんもこの機会に、自分のお気に入りな「日本のスーパーフード」、探してみてはいかがですか?
Reporter : ROSE
LA在住のNeutralist(ニュートラリスト)。運動、食、遊び、ファッション、日々の生活を通して自身が「心地よい状態」でいられる事を目指しています。
ヨガインストラクター World Yoga Alliance YTT200認定。Yinヨガ認定インストラクター。
